四十肩・五十肩の夜間痛。なぜ夜に強くなるのか、その晩からできること

夜中に肩が痛くて目が覚める。寝返りも打てない…
腕を上げようとすると、肩の奥に激痛が走る。
重い肩こりが悪化しただけだろう、と思って様子を見ておられる方がとても多いのですが、「腕が上がらない」「夜中に痛みで目が覚める」という2つがそろっているとき、それは肩こりとは別のものである可能性があります。
最初にいちばん大事なことをお伝えします。この症状は、まず整形外科で診てもらってください。腕が上がらない肩の痛みには、腱が切れているものや石灰がたまっているものなど、画像で確かめないと分からないものが含まれます。整体は医療行為ではなく、診断を行うものではありません。
そのうえで、この記事ではなぜ夜に痛みが強くなるのか、時期によって考え方がどう変わるのか、そしてその晩から試せる寝方の工夫をお伝えします。
- 四十肩と五十肩は同じもの。医学的には「肩関節周囲炎」で、年代で呼び分けているだけ。
- 肩こりとの違いは「動かせるかどうか」。痛くて腕が上がらない、後ろに手が回らないなら別のもの。
- 夜に強くなるのは、横になると肩が後ろへ落ち込み、炎症のある部分が引き伸ばされるため。
- 痛みが強い時期に無理に動かすと長引く。「固まらないように」と我慢して回すのは逆効果になりうる。
- まず整形外科へ。整体が関われるのは、診断がついて動かしてよい時期に入ってから。
この記事は、当院の施術経験にもとづく一般的な説明です。整体は医療行為ではなく、診断や治療を行うものではありません。
次のような場合は、まず医療機関(整形外科など)を受診してください。
- しびれや力が入らない感じがある
- 安静にしていても強い痛みが続く
- 発熱をともなう、けがのあとに痛みが出た
- 排尿・排便に変化がある
- 痛みが日に日に強くなっている
- 腕が肩より上に上がらない、夜中に肩の痛みで目が覚める
当院でも、カウンセリングと検査のうえで施術が難しいと考えられる場合は正直にお伝えし、医療機関の受診をおすすめしています。医療機関で治療中の方は、主治医の判断を優先してください。
四十肩と五十肩は、同じものです
よくご質問をいただくので先にお答えしておくと、四十肩と五十肩に中身の違いはありません。どちらも医学的には肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)と呼ばれ、発症した年代によって呼び分けられているだけです。
肩こりとは、どこが違うのか
| 肩こり | 四十肩・五十肩といわれるもの | |
|---|---|---|
| 痛む場所 | 首から肩、肩甲骨まわりの筋肉 | 肩の関節の奥。腕の外側まで響くことも |
| 腕は上がるか | 上がる。重だるいだけ | 痛くて上がらない。後ろに手が回らない |
| 夜 | とくに変わらない | 夜中に痛みで目が覚めることがある |
| 揉むと | 楽になることが多い | 楽にならない。かえって痛むことも |
| まずどうする | 姿勢と首肩の状態から見ていく | 整形外科で診てもらう |
肩こりは筋肉の問題ですが、四十肩・五十肩といわれるものは関節を包んでいる袋や、腕を支えている腱のあたりに炎症や硬さが起きている状態です。だから肩の筋肉をいくら揉んでも、楽になりません。
なぜ夜に痛みが強くなるのか
日中は何とかなるのに、横になると痛む。これは気のせいではなく、いくつか理由が考えられています。
1. 肩が後ろへ落ち込む
立っているときは、腕の重さが肩を下へ引いています。ところがあお向けで脱力すると、腕の重さで肩全体がベッドのほうへ、つまり後ろへ落ち込みます。
すると、炎症を起こしている関節の袋や腱が引き伸ばされたり、挟み込まれたりします。これが夜間痛のいちばん大きな要因と考えられています。ここは寝方の工夫で対処できるところなので、後で詳しく書きます。
2. 横になると血の巡り方が変わる
横になると、肩まわりの静脈の血が戻りにくくなり、関節の内側の圧が高まるといわれています。炎症を起こしている部分では、この圧の変化が痛みとして感じられやすくなります。
3. 日中は気がまぎれている
身も蓋もない話ですが、これも大きな要素です。日中は動いたり考えたりしているぶん痛みへの注意が分散しますが、夜は静かで、痛みだけに意識が向きます。
時期によって、やっていいことが変わります
ここが四十肩・五十肩でいちばん誤解されているところです。「固まったら困るから、痛くても動かさなきゃ」と無理に腕を回している方が、現場では本当に多くいらっしゃいます。
しかし痛みが強い時期に無理に動かすと、炎症を長引かせてしまうことがあります。
| 時期 | 状態の目安 | この時期の考え方 |
|---|---|---|
| 痛みが強い時期 | 夜間痛がある。じっとしていても痛む | 無理に動かさない。楽な位置を保ち、眠れる工夫をする |
| 動きが硬い時期 | 夜間痛は落ち着いたが、動かすと痛い・上がらない | 痛くない範囲で、少しずつ動かす範囲を広げていく |
| 動きが戻る時期 | 痛みは軽く、可動域が戻りつつある | 肩甲骨や背中の動きも一緒に整えて、再発しにくい状態へ |
経過には個人差が大きく、数か月で落ち着く方もいれば、1年以上かかる方もいらっしゃいます。焦って早く動かそうとすることが、結果的に長引かせるというのが、現場で見てきた印象です。
その晩からできる、寝方の工夫
夜間痛の対処として、いちばん手軽で効く可能性が高いのがこれです。肩が後ろへ落ち込まないように支えてあげることです。
あお向けで寝る場合
- 痛む側の肘から前腕の下に、たたんだバスタオルやクッションを入れる
- 肘が身体より少し前(お腹側)に来る位置を探す
- 腕の重さがタオルに預けられていて、肩が引っ張られない感じがあればOK
- 枕が高すぎると肩が前に押し出されるので、あわせて見直す
高さは、肩が浮きも沈みもしないところが目安です。厚みを変えながら、いちばん楽な高さを探してみてください。
横向きで寝る場合
- 痛む側を上にする(下にすると体重で圧迫されます)
- 上になった腕の下に、抱き枕やクッションを入れて腕を水平に支える
- 腕が前にだらんと落ちると肩がねじれるので、それを防ぎます
- 膝のあいだにもクッションを挟むと、身体全体がねじれにくくなります
どちらの場合も共通しているのは、腕の重さをどこかに預けて、肩に吊り下げさせないということです。この一点だけで「前より眠れるようになった」とおっしゃる方は多いです。
整体でできること、できないこと
最後に、線引きをはっきりさせておきます。
| 内容 | |
|---|---|
| できないこと | 診断すること。炎症が強い時期に肩を動かして良くすること。レントゲンやMRIで中を確かめること |
| できること | 診断がつき、動かしてよい時期に入ってから、肩甲骨・背中・首の動きを整えて、肩関節だけに負担が集まらない状態に近づけること |
| そもそも大事なこと | 反対側の肩や、日常の使い方をみて次に同じことが起きにくい身体にすること |
腕が上がらないとき、肩の関節だけで動かそうとすると無理がかかります。本来、腕を上げる動きは肩の関節と肩甲骨が分担して行っています。肩甲骨と背中が動くようになるだけで、肩そのものへの負担は変わります。ここは当院がお手伝いできるところです。
肩まわりの考え方は「慢性的な肩こり・頭痛」のページにまとめています。
痛みが落ち着いて「そろそろ動かしていい」と言われた方、反対側の肩まで痛くなってきた方は、一度ご相談ください。
FERNA整体院は、大阪・天満橋の完全予約制・完全個室の整体院です。国家資格(柔道整復師)を持つ院長がマンツーマンで、骨格矯正・自律神経調整・肩甲骨はがしなどをその日のお身体に合わせて組み立てます(追加料金なしのオールインワン)。
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ご予約は24時間受付のネット予約のほか、お電話・公式LINEでも承っています。ご不明な点はよくあるご質問にもまとめています。
よくある質問
- 四十肩と五十肩は違うものですか?
-
同じものです。どちらも医学的には「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)」と呼ばれ、発症した年代で呼び分けられているだけで、中身に違いはありません。40代でも「五十肩」、50代でも「四十肩」と言って差し支えありません。
- ただの肩こりと、どう見分ければいいですか?
-
いちばん分かりやすい違いは「動かせるかどうか」です。肩こりは重だるくても腕は上がります。四十肩・五十肩は痛くて腕が上がらない、後ろに手が回らないという動きの制限が出ます。夜中に痛みで目が覚めるのも特徴のひとつです。
- まず整体に行っていいですか?それとも病院ですか?
-
まず整形外科を受診してください。腕が上がらない肩の痛みには、腱の断裂や石灰の沈着など、画像で確かめないと分からないものが含まれます。整体は医療行為ではなく、診断を行うものではありません。診断がついて「動かしていい時期」に入ってからであれば、当院でも対応できます。
- 痛いけれど、固まらないように動かしたほうがいいですか?
-
時期によります。夜間痛があり、じっとしていても痛む時期に無理に動かすと長引くことがあります。痛みが落ち着いて「動かすと痛いが、じっとしていれば痛くない」段階に入ってから、少しずつ動かす範囲を広げていくのが一般的な流れです。いまどの時期かは、受診して確かめてください。
- 夜、少しでも楽に眠る方法はありますか?
-
痛む側の肘と前腕の下に、たたんだタオルやクッションを入れてください。あお向けで脱力すると肩が後ろへ落ち込み、炎症のある部分が引き伸ばされます。肘を少し前(お腹側)に支えてあげると、この落ち込みを防げます。横向きなら、痛む側を上にして、抱き枕を抱えるようにしてください。
- どのくらいで良くなりますか?
-
個人差が大きく、数か月で落ち着く方もいれば1年以上かかる方もいます。一般に痛みの強い時期 → 動きが硬い時期 → 動きが戻る時期という経過をたどるといわれています。当院でお手伝いできるのは、動かしてよい時期に入ってからの肩甲骨や背中の動きを整えて、肩関節だけに負担が集まらないようにすることです。
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松原 駿佑(まつばら しゅんすけ)
FERNA整体院 院長 / 柔道整復師(国家資格)
- 施術歴 15年/これまでに 延べ50,000人以上を担当
- 得意とするのは 自律神経調整・骨盤矯正
- 専門学校を首席卒業。接骨院勤務を経て、大手整骨院グループで院長を歴任
- 現在は大阪・天満橋のFERNA整体院で、完全個室・マンツーマンで施術
「痛いところを揉むだけ」の施術はせず、なぜそうなったのかをカウンセリングと検査で確かめてから施術を組み立てています。詳しい経歴と考え方は院長挨拶のページをご覧ください。
