寝ても疲れが取れない。休んだのに回復しないとき、体で起きていること
しっかり寝たはずなのに、朝から体が重い…
休日に一日中寝ても、頭がすっきりしない。
寝る時間は足りているはずなのに、朝起きた瞬間から疲れている。休日に寝だめをしても、月曜にはもう元通り。こうしたご相談は、当院でいちばん多くいただくもののひとつです。
「年齢のせい」「体質だから」で片づけてしまう方が多いのですが、休息が効かないときには、たいてい理由があります。眠っている時間の長さではなく、体が「休むモード」に切り替わっているかどうかのほうが問題になっていることが多いのです。
この記事では、その切り替えのしくみと、切り替わらなくなる理由、そして整体ではなく医療機関へ行ったほうがよい場合の見分け方を順番にお伝えします。
- 回復するかどうかは眠った時間の長さより、体が休むモードに切り替わったかどうかで決まる。
- 日中ずっと気が張っていると、夜になっても切り替えのスイッチが入りにくくなる。
- デスクワークの姿勢は呼吸を浅くする。浅い呼吸は体を休ませる方向には働きにくい。
- 寝だめより「起きる時間をそろえる」ほうが効く。
- いびきが大きい、気分の落ち込みが続く、体重が急に変わったなどがあれば、整体ではなく医療機関へ。
この記事は、当院の施術経験にもとづく一般的な説明です。整体は医療行為ではなく、診断や治療を行うものではありません。
次のような場合は、まず医療機関(整形外科など)を受診してください。
- しびれや力が入らない感じがある
- 安静にしていても強い痛みが続く
- 発熱をともなう、けがのあとに痛みが出た
- 排尿・排便に変化がある
- 痛みが日に日に強くなっている
- いびきが大きく日中に強い眠気がある、気分の落ち込みが2週間以上続いている、体重が急に変わった、動悸や息切れがある
当院でも、カウンセリングと検査のうえで施術が難しいと考えられる場合は正直にお伝えし、医療機関の受診をおすすめしています。医療機関で治療中の方は、主治医の判断を優先してください。
「休んだのに回復しない」とき、体で何が起きているのか
体には、活動モードと休息モードがある
私たちの体には、意識しなくても働いている調整のしくみがあります。ざっくり言えば、活動するためのモードと、休んで回復するためのモードの2つです。
本来この2つは、日中と夜で自然に入れ替わります。日が落ちて、食事をして、お風呂に入って、部屋を暗くする。そうした流れのなかで、体は少しずつ休む側へ傾いていきます。
ところが日中ずっと気を張り続けていると、この切り替えがうまくいかなくなることがあります。夜になって布団に入っても、頭の中では明日の段取りが回り続けている。体は横になっているのに、中身はまだ働いている状態です。
この状態で8時間眠っても、「寝た時間」は足りていても「休めた時間」は足りていないということが起こります。朝起きて疲れが残っているのは、そのためです。
切り替えが効かなくなる、よくある理由
| きっかけ | 体で起きやすいこと |
|---|---|
| 日中ずっと気を張っている | 夜になっても活動モードのままになりやすい |
| 寝る直前までスマートフォンを見る | 光と情報の刺激で、休む側へ傾きにくくなる |
| デスクワークの姿勢 | 胸が閉じて呼吸が浅くなる。浅い呼吸は休息側に働きにくい |
| 首・肩に力が入りっぱなし | 体が「まだ警戒すべき状況だ」と受け取りやすくなる |
| 休日に寝だめをする | 体内時計がずれ、翌週の朝がさらにつらくなる |
| 夕方以降のカフェイン | 個人差はあるが、体から抜けるまでに数時間かかる |
デスクワークの姿勢が、休めない体をつくっている
ここは整体の立場からお伝えしたいところです。気の持ちようや生活習慣の話に見えて、実は体の使い方が関わっている部分があります。
背中が丸まると、呼吸が浅くなる
画面を覗き込む姿勢が長時間続くと、背中が丸まって胸の前が閉じます。この形では、肋骨が広がりにくくなります。
すると、本来なら横隔膜を使って深く吸えるはずの呼吸が、首や肩の筋肉を使った浅い呼吸に変わっていきます。回数は多いけれど、一回ごとに入る量が少ない呼吸です。
浅く速い呼吸は、体にとって「急いでいる」「緊張している」ときの呼吸です。一日中その呼吸をしていれば、体は休む側に入りにくくなります。同時に、首や肩の筋肉は本来の仕事ではない呼吸を手伝い続けることになり、夕方の肩こりにもつながります。
首の後ろの硬さも関わっています
頭が前に出た姿勢では、首の後ろの深い筋肉が頭を支えるために働き続けることになります。ここは体の状態を感じ取るセンサーが多く集まっている場所でもあり、ずっと緊張が続いていると、体は落ち着いた状態になりにくいと考えられています。
「首や肩に力が入っているのを自分でも感じる」という方は多いのですが、その力みは、意識して抜こうとしても抜けません。頭の位置が前のままなら、その筋肉は働き続けるしかないからです。
首まわりの詳しい話は「上を向くと首の後ろが詰まる」「後頭部の頭痛と目の奥の疲れ」の記事にまとめています。
いまの状態を確かめる目安
次のうち、いくつ当てはまるでしょうか。
- 布団に入ってから眠りにつくまで、30分以上かかる日が多い
- 夜中に目が覚めて、そのあと寝つけないことがある
- 朝、目覚ましが鳴る前に起きてしまうのに、疲れは取れていない
- 休日に寝ても、頭がすっきりしない
- 気づくと肩がすくんでいる、奥歯を噛みしめている
- 深呼吸をしようとすると、思ったより息が入らない
- 手足が冷えやすい、または汗をかきやすくなった
- 病院の検査では「異常なし」と言われた
いくつ以上なら、という線引きをするものではありませんが、後半の3つ(呼吸・冷えや汗・検査で異常なし)に心当たりがある方は、体の緊張が抜けにくい状態が続いている可能性があります。
ただし繰り返しになりますが、いびきが大きい、気分の落ち込みが続く、体重が急に変わったといったことがある場合は、まず医療機関でご相談ください。睡眠時無呼吸や甲状腺のはたらき、貧血など、検査でしか分からないものが背景にあることがあります。
やりがちだけれど、効きにくいこと
| よくやること | 起きやすいこと | 代わりにできること |
|---|---|---|
| 休日に昼まで寝る | 体内時計がずれて、月曜の朝がつらくなる | 起きる時間はそろえる。足りないぶんは昼過ぎまでに20分の仮眠 |
| 寝る直前に熱いお風呂 | 体温が上がりすぎて、かえって寝つきにくい | 就寝の1〜2時間前に、ぬるめで15分ほど |
| 寝酒 | 寝つきはよくなるが、夜中に目が覚めやすくなる | 飲むなら就寝の3時間前までに |
| 布団の中でスマートフォン | 光と情報で、休む側に傾きにくくなる | 寝室に持ち込まない。目覚ましは別のものを使う |
| 「疲れているから運動は無理」 | 動かないと、かえって寝つきが悪くなることがある | 夕方までに10〜20分の散歩程度で十分 |
今日からできること
- 起きる時間を、平日も休日もそろえる。寝る時間より起きる時間のほうが、体内時計への影響が大きいです。
- 朝、カーテンを開けて光を浴びる。起きてから1時間以内に明るい光を見ると、その日の夜の眠りにつながります。
- お風呂は就寝の1〜2時間前に、ぬるめで15分ほど。上がった体温が下がっていくときに眠気が出ます。
- 寝る前に、息を長く吐く。4つ数えて吸い、6〜8つ数えて吐く。これを5回ほど。吐く時間を長くするのがポイントです。
- 日中、1時間に一度は立って胸を開く。肩を後ろに回して落とし、深呼吸を2〜3回。呼吸が入る姿勢を思い出させるだけで違います。
どれも地味ですが、「起きる時間をそろえる」と「朝の光」の2つは、とくに変化を感じやすいところです。
それでも変わらないときに、整体でできること
正直に書いておきます。整体で自律神経そのものを操作できるわけではありません。眠れるようになります、と約束できるものでもありません。
当院でお手伝いできるのは、体が休む側に入りにくくしている物理的な条件を減らすことです。
| 確かめること | 何をするか |
|---|---|
| 胸まわりが動いているか | 肋骨と背中の動きを取り戻し、深く息が入る状態に近づける |
| 頭の位置と首の後ろの緊張 | 頭を支えるために働き続けている筋肉の負担を減らす |
| 肩・背中の力み | 自分では抜けない力みを、姿勢の土台から見直す |
| 体の状態を確かめる | カウンセリングと検査で、いまどうなっているかをご説明する |
院長の松原は自律神経調整を得意分野のひとつとしており、この種のご相談は当院で特に多くいただく内容です。施術中に眠ってしまう方も多いので、そのままお休みいただいて構いません。
通い方の目安は、最初は週1回、整ってきたら2週に1回、最終的には月1回のメンテナンスへと間隔を空けていく形です。無理なく続けられるペースをご提案します。
なお、施術のあとに一時的なだるさや眠気が出ることがあります。体が戻ろうとしている反応ですので、当日は水分を多めに取り、激しい運動と長時間の入浴を避けてゆっくりお休みください。
自律神経と眠りについての考え方は「自律神経の乱れ・不眠」のページに、首や肩のこりが中心の方は「慢性的な肩こり・頭痛」のページにまとめています。
「体質だから」で片づけてしまう前に、一度ご相談ください。
FERNA整体院は、大阪・天満橋の完全予約制・完全個室の整体院です。国家資格(柔道整復師)を持つ院長がマンツーマンで、骨格矯正・自律神経調整・肩甲骨はがしなどをその日のお身体に合わせて組み立てます(追加料金なしのオールインワン)。
- 初回 ¥3,980(税込・約90分)…通常¥10,980 のコースを、毎月先着5名様限定で体験いただけます
- 2回目以降は都度払い ¥10,980(税込・施術約45分/ご予約枠60分)
- 回数券の押し売りや、次回予約の強要は一切ありません
- お着替え無料。お仕事帰りでもそのままお越しいただけます
ご予約は24時間受付のネット予約のほか、お電話・公式LINEでも承っています。ご不明な点はよくあるご質問にもまとめています。
よくある質問
- 休日に寝だめすれば回復しますか?
-
かえって疲れが残ることがあります。普段より2時間以上遅くまで寝ると体内時計がずれ、月曜の朝がつらくなる原因になります。寝だめより起きる時間をそろえることのほうが効きます。足りないぶんは、昼過ぎまでの20分ほどの仮眠で補ってください。
- 病院で「異常なし」と言われましたが、相談できますか?
-
はい。検査で異常が出ない不調こそ、姿勢や体の緊張が関わっていることがあります。まずは現在の状態を検査でご説明します。ただし整体は医療行為ではなく、診断を行うものではありません。治療が必要な病気が疑われる場合は、医療機関の受診をおすすめしています。
- 睡眠薬を飲んでいますが、施術を受けられますか?
-
受けていただけます。お薬の調整は医師の判断になりますので、当院から服薬について指示することはありません。カウンセリングのときに、服用中のお薬をお知らせください。
- 施術中に眠ってしまっても大丈夫ですか?
-
まったく問題ありません。緊張がゆるむと眠くなる方が多く、そのままお休みいただいて構いません。「久しぶりに日中に眠れた」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
- どれくらいのペースで通えばいいですか?
-
状態によりますが、最初は週1回、整ってきたら2週に1回、最終的には月1回のメンテナンスへと間隔を空けていくのが目安です。初回はカウンセリングと検査を丁寧に行うため約90分お取りしています。無理なく通えるペースをご提案します。
- 施術のあとに、だるくなることはありますか?
-
血流が変わる過程で、一時的にだるさや眠気が出ることがあります。体が戻ろうとしている反応ですのでご安心ください。施術後は常温のお水などで水分を多めにお摂りいただき、当日は激しい運動と長時間の入浴を避けてゆっくりお休みください。
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松原 駿佑(まつばら しゅんすけ)
FERNA整体院 院長 / 柔道整復師(国家資格)
- 施術歴 15年/これまでに 延べ50,000人以上を担当
- 得意とするのは 自律神経調整・骨盤矯正
- 専門学校を首席卒業。接骨院勤務を経て、大手整骨院グループで院長を歴任
- 現在は大阪・天満橋のFERNA整体院で、完全個室・マンツーマンで施術
「痛いところを揉むだけ」の施術はせず、なぜそうなったのかをカウンセリングと検査で確かめてから施術を組み立てています。詳しい経歴と考え方は院長挨拶のページをご覧ください。
