デスクワークの肩こりが、マッサージのあとすぐ戻るのはなぜ?

夕方になると肩がガチガチで、首から背中まで重だるい…
週末にマッサージへ行っても、月曜の午後にはもう元通り。
デスクワークの肩こりでご来院される方から、ほぼ必ずうかがうのがこのお話です。揉んでもらった直後は確かに軽くなる。でも数日も経たないうちに戻っている。「もっと強く押してもらったほうがいいのかな」と考えて、刺激をどんどん強くしていく方も少なくありません。
結論からお伝えすると、戻るのは揉み方が足りないからではありません。筋肉がゆるんでも、その筋肉を緊張させていた「頭の位置」が元のままだからです。
この記事では、デスクワークの肩こりが戻るしくみを身体の構造から説明し、強く揉むほど硬くなる理由、そして戻りにくい状態に近づけるための考え方をお伝えします。
- 肩こりが戻るのは頭の位置(骨格)が変わっていないから。筋肉だけゆるめても、起き上がった瞬間にブレーキが再開する。
- 頭が前に出るほど首にかかる重さは増える。15度で約12kg、45度で約22kgという報告がある。
- 強い刺激は逆効果。身体は反射的に筋肉を縮めて守ろうとする。
- 必要なのは「もっと強く揉む」ではなく、頭の重さを骨格で支えられる位置に戻すこと。
- 通い方の目安ははじめ月2〜4回 → 落ち着いたら月1回。
この記事は、当院の施術経験にもとづく一般的な説明です。整体は医療行為ではなく、診断や治療を行うものではありません。
次のような場合は、まず医療機関(整形外科など)を受診してください。
- しびれや力が入らない感じがある
- 安静にしていても強い痛みが続く
- 発熱をともなう、けがのあとに痛みが出た
- 排尿・排便に変化がある
- 痛みが日に日に強くなっている
当院でも、カウンセリングと検査のうえで施術が難しいと考えられる場合は正直にお伝えし、医療機関の受診をおすすめしています。医療機関で治療中の方は、主治医の判断を優先してください。
揉んでも戻るのは、原因が筋肉ではなく「頭の位置」にあるから
頭が前に出ると、首にかかる重さはどれくらい増えるのか
成人の頭の重さは、およそ5〜6kg。ボウリングの球を首の上に乗せていると考えると分かりやすいと思います。
背骨の真上にまっすぐ乗っているあいだは、この重さは骨格で支えられます。ところが画面を覗き込んで頭が前に出ると、てこの原理で首の付け根にかかる負荷が跳ね上がります。
| 頭を前に傾ける角度 | 首の付け根にかかる負荷の目安 |
|---|---|
| 0度(まっすぐ) | 約 4.5〜5.4kg |
| 15度 | 約 12kg |
| 30度 | 約 18kg |
| 45度 | 約 22kg |
| 60度 | 約 27kg |
45度というのは、手元のスマートフォンを見るときの角度です。小学校低学年のお子さんを首だけでぶら下げているのと同じくらいの負荷が、一日に何時間もかかり続けている計算になります。
筋肉は「倒れないように」ブレーキをかけ続けている
この重さで頭が前に落ちてしまわないよう、後ろから引っ張り続けているのが僧帽筋(そうぼうきん)や、肩甲骨を引き上げる肩甲挙筋(けんこうきょきん)といった筋肉です。
ここが大事なところなのですが、これは「疲れて硬くなっている」のではなく、仕事として緊張し続けている状態です。施術で一時的にゆるめても、頭の位置が前のままなら、起き上がった瞬間に同じ仕事が再開します。土台が変わっていないので、元に戻るのは当然なのです。
「痛みの悪循環」から抜け出せていない
筋肉が張り詰めた状態が続くと、その中を通っている毛細血管が圧迫されます。ホースを踏んだまま水を流そうとしている状態です。
血流が落ちると、酸素や栄養が届きにくくなるだけでなく、疲労物質や痛みのもとになる物質がその場に留まります。そして身体は痛みを感じると、患部を守ろうとしてさらに筋肉を硬くします。
| 段階 | 身体の中で起きていること |
|---|---|
| 1. 姿勢 | 頭が前に出て、首肩の筋肉がブレーキをかけ続ける |
| 2. 血流 | 張り詰めた筋肉が血管を圧迫し、血流が落ちる |
| 3. 蓄積 | 疲労物質・痛みのもとになる物質がその場に留まる |
| 4. 防御 | 痛みを感じた身体が、守ろうとしてさらに筋肉を硬くする |
| → 1に戻る | 抜け出せないループになる |
強く揉むほど硬くなる、という話
「とにかく強く押してほしい」というご要望は、現場で本当によくいただきます。気持ちはとてもよく分かるのですが、強い刺激は多くの場合、逆に働きます。
強い圧を受けると、身体はそれを「守らなければいけない刺激」と受け取り、反射的に筋肉を縮めます。その場は効いた感じがしても、翌日以降にもみ返しが出たり、前より硬いと感じたりするのはこのためです。
刺激の強さに慣れてどんどんエスカレートしていく、というのは肩こりで最も多いパターンのひとつです。当院では、痛みを我慢していただく施術はしません。
戻りにくい状態に近づけるための2つの考え方
ここまでの話をひっくり返すと、やるべきことははっきりします。「もっと強く揉む」ではなく、次の2つです。
1. 頭の重さを骨格で支えられる位置に戻す
最優先はここです。背骨本来のS字カーブと、頭が前に出た状態を見直し、筋肉ではなく骨格で重さを受けられる位置に近づけていきます。土台が整えば、首や肩の筋肉がブレーキをかけ続ける必要がなくなり、緊張は自然と落ち着いていきます。
当院ではボキボキと無理に鳴らすような危険なことはしません。国家資格を持つ院長が、解剖学にもとづいて関節の動く方向に沿って調整します。
2. 深いところの「滑り」を取り戻す
長年のデスクワークで固まった肩まわりは、表面の筋肉だけでなく、骨に近い深い層の筋肉や、筋肉を包む膜(筋膜)が周囲と滑らかに滑らなくなっています。
ときどき「筋膜を剥がす」という言い方を目にしますが、筋膜はとても強い組織で、手の力で物理的に引き剥がせるようなものではありません。手技でできるのは、組織どうしが滑る状態を取り戻すことです。滑りが戻れば血管の圧迫もゆるみ、血流が働きはじめます。
デスクワーク中に、ご自身でできること
施術で整えても、一日8時間の姿勢が変わらなければ戻りは早くなります。環境を1つ変えるだけでも負荷は減らせます。
| 変えるところ | 目安 | 理由 |
|---|---|---|
| 画面の高さ | 画面の上端が目の高さか、やや下 | 見下ろす角度が減り、頭が前に出にくくなる |
| ノートPC | スタンドで上げ、外付けキーボードを使う | ノートPCは画面と手元が一体なので、必ず下を向く形になる |
| 椅子の高さ | 足裏全体が床につき、膝が約90度 | 骨盤が後ろに倒れにくくなり、背中が丸まりにくい |
| 肘 | 机か肘掛けで支える | 腕の重さ(片側3〜4kg)を肩で支えずに済む |
| 時間 | 30〜60分に一度、立つ | 同じ姿勢を続けないことが、ストレッチより効く |
なお、肩を回したり首を伸ばしたりするストレッチは悪くありませんが、痛みが出る方向に無理に伸ばすのは避けてください。特に首を勢いよく回してボキボキ鳴らすのは、首の付け根に神経や血管が集まっているためおすすめできません。
「一生付き合うしかない」と思う前に
デスクワークだから仕方ない、とあきらめておられる方はとても多いです。ですが、戻る理由がはっきりしている以上、打つ手はあります。痛いところを揉むのではなく、なぜそこに負担が集まっているのかから見ていくのが当院のやり方です。
肩こりと頭痛については「慢性的な肩こり・頭痛」のページで、当院の考え方と施術内容を詳しくご説明しています。
FERNA整体院は、大阪・天満橋の完全予約制・完全個室の整体院です。国家資格(柔道整復師)を持つ院長がマンツーマンで、骨格矯正・自律神経調整・肩甲骨はがしなどをその日のお身体に合わせて組み立てます(追加料金なしのオールインワン)。
- 初回 ¥3,980(税込・約90分)…通常¥10,980 のコースを、毎月先着5名様限定で体験いただけます
- 2回目以降は都度払い ¥10,980(税込・施術約45分/ご予約枠60分)
- 回数券の押し売りや、次回予約の強要は一切ありません
- お着替え無料。お仕事帰りでもそのままお越しいただけます
ご予約は24時間受付のネット予約のほか、お電話・公式LINEでも承っています。ご不明な点はよくあるご質問にもまとめています。
よくある質問
- マッサージに行っても、なぜ数日で元に戻るのですか?
-
筋肉はゆるんでも、頭の位置が元のままだからです。頭が前に出た姿勢では、首や肩の筋肉は倒れないようにブレーキをかけ続けます。施術台から起き上がった瞬間にそのブレーキが再開するため、土台である骨格の位置が変わらない限り、同じ状態に戻ります。
- 強く揉んでもらうほど効くのではないですか?
-
逆になることが多いです。強い刺激を受けると身体は反射的に筋肉を縮めて守ろうとします。その場は効いた感じがしても、翌日以降にもみ返しや、前より硬いと感じる状態につながります。当院では痛みを我慢していただく施術はしません。
- どれくらいのペースで通えばいいですか?
-
お身体の状態によりますが、はじめは月2〜4回ほどで身体のクセをリセットし、落ち着いてきたら月1回のメンテナンスへ間隔を空けていくのが目安です。初回の施術後に、状態に合わせた通い方をご提案します。回数券の押し売りや次回予約の強要は一切ありません。
- ボキボキ鳴らされるのが怖いのですが大丈夫ですか?
-
必要と判断した場合に音が鳴る矯正を行うことはありますが、力任せに行うものではなく、国家資格を持つ院長が解剖学にもとづいて行います。苦手な方に無理に矯正を行うことはありませんので、カウンセリングでお申し付けください。
- 肩こりで整体に行くのと、病院に行くのはどちらがいいですか?
-
しびれや力が入らない感じ、安静にしていても強い痛みがある場合は、まず整形外科を受診してください。整体は医療行為ではなく、診断や治療を行うものではありません。検査で異常がなく「姿勢が原因でしょう」と言われた肩こりや、デスクワークによる慢性的な重だるさは、整体の得意な領域です。
- 仕事帰りに行けますか?服装はどうすればいいですか?
-
営業時間は10:00〜21:00で、お着替えを無料でご用意していますので、お仕事帰りにそのままお越しいただけます。完全予約制・完全個室で、ほかのお客様と顔を合わせることはありません。
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松原 駿佑(まつばら しゅんすけ)
FERNA整体院 院長 / 柔道整復師(国家資格)
- 施術歴 15年/これまでに 延べ50,000人以上を担当
- 得意とするのは 自律神経調整・骨盤矯正
- 専門学校を首席卒業。接骨院勤務を経て、大手整骨院グループで院長を歴任
- 現在は大阪・天満橋のFERNA整体院で、完全個室・マンツーマンで施術
「痛いところを揉むだけ」の施術はせず、なぜそうなったのかをカウンセリングと検査で確かめてから施術を組み立てています。詳しい経歴と考え方は院長挨拶のページをご覧ください。
